双子の









 


7時30分丁度に展示会場の証明が落ちるその瞬間に目が合う。驚愕に見開いた目がこちらを見つめた。臭いがきつくなる。足音が聞こえた。黒い陰が彼女の陰と重なる。まだ暗闇になれない目で必死に残像を追う。叫ぶ。断末魔は硝煙と警察官の怒濤にかき消された。だめだだめだだめだ。もう残像も残っていない。もう手が届かない。もう、彼女はいってしまった。










 照明が戻ったとき、既にブル−ストーンは怪盗KIDが盗んだ後だった。それと同時に無くなったものがひとつ。
 寺門美縞が入り口の側で倒れていた。その右胸には妖しく光り輝く短剣が深々と突き刺さっている。

 誰の目から見ても、彼女はもう手遅れだった。






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