初めてそいつの存在を知ったときは、目立ちたがりやな馬鹿なヤツだと思った。
それから、そいつが出す暗号に興味を持った。
そして今、そいつが宝石を盗む目的が引き出しの中に埋まっているものを手に入れることだと知って、非常に邪魔な存在だと思う。











新聞の記事は、二重の暗号になっていた。
簡単に解けた答えの更に奥にもう一つの暗号が隠されており、それは前記の比ではないほど入り組んだもので、流石の快斗も解読するのに丸二日かかった。

「こいつは相当頭の切れるヤツがつくったな。」

不特定多数に見られる新聞に載せるようなヤツなのだから、きっとろくでもない野郎の仕業だろうと高をくくっていたが。
ここまで完璧な暗号をつくるようなヤツだ。パンドラを持っているかどうかは別としても、快斗自身差出人に興味をもった。
何を思って怪盗キッドを呼び寄せるのか。

パソコンの電源を落としカーテンを閉める。
母親にはクラスメイトと旅行に行くと前もって言ってあるし、青子にも同様に予定が入っていることを告げてある。

挑戦状(と快斗は解釈している)が指定した日時は、掲載された三日後だった。
三日以内にこの暗号が解けなければ意味をなさない。
三日という猶予を与えたのは、怪盗キッドがこの暗号を解くのにかかる時間はそれくらいだろうという予想のもとだろう。

「舐めてくれんじゃねーか。」
不適な笑みが浮かぶ。
舐められたままでいられるほど快斗は大人ではない。やられたらやり返す。
「怪盗キッドに喧嘩を売ったことを後悔させてやるぜ。」
履き慣れたナイキの靴を履き、ドアを開け放つ。



さあ。いざ行かん、挑戦の舞台へ!




☆★☆